- 2025年2月4日
こんにちは、Ryoです。
とりまアメリカに留学してみたけど、俺が一番英語喋れねえよ、、
今回はこのタイトルで書きます。
いやー海外はやっぱりレベル違いますね。
みんな普通に英語ペラペラです。
僕が通っているLLMというコースは海外の学生ばかりのコースでアメリカの学生はいない(彼らはJDというカテゴリー)なのですが、日本人以外みんな英語ペラペラです。
中国人もインドネシア人もみーんなペラペラ、すげー流暢。
圧倒的に英語慣れしていないのが日本人です。
ただ、その中でも自分はまだまだだなあって思います。
むしろ一番英語苦手なんじゃないかってくらい。
ということで、今回は僕の英語事情について赤裸々に書いていこうと思います。
海外大学院の英語要件
僕が通っているシカゴ大学のLLMは比較的語学の要件が高いです。
TOEFLだと104点以上が必要で、それに足りていないとそれだけで落とされます。
他の大学だと100点くらいあれば合格できるし、なんなら大学の定めている要件を定めていなくても合格できたりします。
シカゴ大学は足切り要件をかなり厳格に運用しています。
そして、あまり知られていませんがシカゴ大学はIELTSでも受験することができます。
その要件はOA7.5かつ全セクション7.0以上になります。
これは、イギリスで最も要件が厳しいオックスフォードやケンブリッジと同じレベルになります。
詳しくは下記記事を見ていただければと思いますが、もともと僕はイギリスの大学を目指していたので、ずっとIELTSを受けていました。
留学準備を進めている最中にどうやらイギリスのビザ制度が変わり家族を連れていけないらしいということがわかり、急遽アメリカの大学院も出願することにしたという経緯です。
もともとケンブリッジの要件を満たすことを目標にしてIELTSを受験していたので、シカゴ大学の要件も満たすことができていました。
そのため、シカゴ大学に出願したという経緯になります。
ちなみにTOEFLとIELTSの要件はどっちが難しいの?という質問があるかもしれませんが、僕は結局TOEFLを受験しなかったので正確なところはわかりません。
ただ、印象ではIELTSの方が若干楽なのでは?という感じです。
TOEFLは1点刻みで点数がつけられるので104点に1点でも足りないと要件を満たせないですが、IELTSは0点から9点まで0.5点刻みで点数がつけられます。
そのため、ちょっとでも上振れがあれば0.5点や1点くらいは点数をアップさせられます。
シカゴ大学の優秀な留学生たち
さて、そんなシカゴ大学ですが、25カ国以上から総勢約80名の生徒が集まってきています。
他の大学と比べると規模は小さく、少数精鋭といった印象です。
2024年のロースクールランキングでは全米第3位にランクインするほど、高く評価されている学校になります。
もっともこのランキングはJD生のランキングなのでLLMは対象外ですし、そもそもランキングが全てではないので、これだけで全米3位だということはできませんが。
当然、集まってきている学生もとても優秀です。
有名大のオファーを蹴ってシカゴに来る人たち
クラスメートにはイェール大学やハーバード大学から合格をもらったけどそれらを蹴ってシカゴ大学に来たという人もいます。
また、日本人の先輩にはケンブリッジ大学の合格を蹴ってシカゴ大学に来たという人もいます。
これらの名だたる大学を差し置いてでも来る価値のある大学ということなのです。
南米からの留学生たち
また、南米からの留学生も多く、彼らは非常に優秀です。
シカゴ大学は経済学が非常に有名で、シカゴ学派と呼ばれる経済学者は南米の政治経済に対して(良し悪しはさておき)多大な影響を及ぼしています。
そのため、シカゴ大学の知名度は非常に高く、多くの優秀な学生がシカゴ大学に留学に来ます。
圧倒的な美女率の高さ
余談ですが、他国からの留学生は異常に美女率が高いです。
モデルかよと思うくらいの美女がクラスに10人くらいいます。
僕の妻もクラスメートの写真を見て、「美女が多いな!」といっていました。
普通に意味がわかりません。
日本だったら女優やってるクラスの人がアメリカに来て法律勉強しているわけです。
多分チヤホヤされることに飽きて、勉強した方が公平でいいわってなっているんでしょうね。
顔が良くて、頭も良くて、金もあるとかどんだけ人生勝ち組なんだよ、、、
あまりの人生格差に軽く絶望します。
英語要件をギリギリでクリアした男の現実
さて、英語の話に戻りますが、一応僕もシカゴ大学の足切り要件をクリアしてここに来ています。
足切り要件ギリギリの成績なので英語にハンディはあると覚悟はしていましたが、現実はそれ以上に厳しいなと実感しました。
普通にみんなペラペラです。
確実に僕は最底辺の部類です。
友達同士の会話もとても速く、なんとか聞き取るのが精一杯というところです。
試験では測れない英語力
僕が感じるのは、試験には現れない英語の実力があるということです。
おそらく、試験の点数的にはみんなそこまで変わらないのではないかと思っています。
単に点数を取るだけなら、勉強すれば日本人でもできます。
しかし、スピーキングという話になると圧倒的な違いが出てきます。
喋るためにはまず相手が何をいっているかを聞き取らないといけないので、リスニングが大事だということになります。
結局は話せるかどうか
つまり、リスニングとスピーキングに大きな差があるということです。
相手が何言っているかわからないと、何を喋っていいかわからないんですよね。
その結果、間違ったことを言うのが怖くて黙ってしまいます。
結果、日本人喋れねえじゃんということになる。
いやー、辛いっす。。
会話にすら混じれない自分が嫌になるし、劣等感を感じて泣きそうになります。
なんで自分はここにいるんだろうって悲しくなる時もあります。
僕が英語嫌いになった理由
ちなみに、僕は英語(特にスピーキング)にかなり苦手意識があります。
これには、理由があります。
というのも、僕は中学2年生の時に英検3級の面接(二次試験)に落ちているからです。
英検3級二次試験の合格率は9割以上といわれています。
つまり、ほとんど落ちることのない試験です。
実際、僕が受けた時も、同級生で面接落ちた人は一人もいませんでした。
英語の先生に面接指導をしてもらっていたのですが、その先生は「俺が教えた生徒で過去に面接落ちた人は一人もいない」ことを自慢にしていました。
その先生の指導歴に僕は土をつけてしまったわけです。
面接の話はだいぶ昔なので、もうほとんど記憶にないのですが、試験が終わった後は「なんかうまくいかなかったなー」というくらいに思っていたように記憶しています。
大失敗したわけではないけれど、なんかうまくコミュニケーション取れなかったくらいの感覚です。
で、結果見たら落ちてましたというわけです。
リアルにトラウマですね。
落ちると思っていなかったんで。
結果として、英検3級を再受験することもありませんでしたし、それ以来英検は受けていません。
普通に再受験すれば多分合格はできたと思うんですが、面接が怖くなってしまったのです。
俺は、英語が喋れないんだ。。
そう思いながら、ずっと生きていました。
大学受験でも英語はありましたが、所詮はペーパーテストなので。
勉強すればなんとかなります。
ただ、喋るのだけはずっと苦手意識がありました。
そんな僕が面接のあるIELTSでちゃんと点数を取れたことだけでも奇跡なのですが、あの時は頑張って良かったなと思います。 僕のIELTSとの戦いの日々については下記記事もご覧ください
シカゴ大学での現実
そんなこんなでスピーキングが苦手な僕は、学校生活でも苦労することが結構あります。
同級生との会話
まず、同級生同士の会話ですが、めちゃ速いので結構何言っているかわかりません。
秋学期にCivil Procedureの授業をとっていたのですが、同じ授業を受けていたメキシコ人とロシア人の学生と授業後よくお昼に行っていました。
お昼に行くと1時間くらい会話することになるわけですが、これが結構大変です。
相手の話を聞くだけでも大変だし、何か喋ろうとしても片言でしか話せず、非常に苦労します。
英語に慣れていれば、相手の話を聞いて思ったことを反射的に言えると思うのですが、英語に慣れていない僕はまず日本語で言いたいことを考えてそれから英語に直すというステップが必要になります。
一旦日本語で話し始めると相手の話は入ってこなくなるし、かといって相手の話を聞いていると、話す内容が頭で構成できないしでもうパニックです。
ここで疲れて気を抜いたらもう大変、同級生の会話が雑音にしか聞こえなくなってしまいます。
また、会話の内容は多岐にわたります。
文学の話、宗教の話、食べ物の話、文化や価値観の違い、授業の感想、司法試験や今後のキャリアの話など。
とにかく話題は尽きません。
本や映画など、何かおすすめないという話にもよくなるのですが、よくあるのが日本語の題名しか知らないので英語のタイトルがわからない現象ですね。
タイトルがわからないので話せない。
調べればすぐわかるのでいいんですが、初歩の初歩からつまずくことになります。
そんなこんなで同級生との会話もめちゃくちゃ苦労するのですが、一応希望もあり、流石に6ヶ月も英語で生活しているとだんだん耳が慣れてきました。
前よりは比較的聞き取れるようになった気がしています。
授業でも先生や生徒の言っていることがだんだんわかるようになってきました。
僕の妻は留学経験もあり英語ができるのですが、「聞き取れるようになってきたのなら、日本に帰るくらい(つまり、もう6ヶ月くらい経ったら)少しは喋れるようになるかもねー」みたいなことを言っていました。
確かにまだ聞き取れるようになっただけで喋るのは全然なのですが、あと6ヶ月あったら話せるようになるのか?
だいぶ半信半疑です。
とはいえ、今まで何年頑張っても話せなかった英語があと6ヶ月で話せるようになるなら超ラッキーなので、これからも英語頑張ろうと思います。
授業
そして、さらに苦労するのが授業です。
これはもう大変。
まず、これは安心材料なのですが、教授の英語は比較的聞き取りやすいです。
外国人の生徒も授業を受けることを想定しているせいか、わかりやすい英語で話してくれることが多いです。
たまにネイティブしか相手にしていないようなめちゃくちゃ早口で喋る教授もいますが。
教授の英語はいいのですが、ネイティブ学生(つまりJD)の喋る英語はまじでわかりません。
超早口です。
教授ほど発音が綺麗ではないので、ほんまにわからん。
しかしながら、当然教授には通じており、教授と学生との間で議論が進められていきます。
おかげで授業がさっぱりわかりません。
当然、ノートを取ることすらできません。
JDたちは鬼のようなタイピング速度でノートを取り、タイピング中に教授に当てられてもその場で質問に答えます。
僕のように英語に不慣れな人は、タイピングしていたら教授の言うことなんてわかりっこないし、そもそも集中して聞いていても何言っているかわからないことが多々あります。
JDの英語はリアルにわからないです。
それでも、最近はその英語ですらなんとなくわかるようになってきました。
なんだかんだ成長しているんだなと嬉しくなりました。
コールドコールという恐怖
そして、授業で一番厄介なのがコールドコールです。
わかりやすく言うと、教授がいきなり生徒を指名して質問することですね。
教授から「何か質問ない?」と言われて自分から質問するのであれば、ある程度内容を考えることができます。
しかし、教授から不意打ちで当てられると準備のしようがないので普通にパニックになります。
シカゴ大学はコールドコールが非常に多いことで有名です。
教授が講義するというよりも、生徒とのやりとりを通して議論を進めていきます。
そのため、授業で普通に当てられることになります。
他の大学だと、コールドコールはほぼないのが普通らしいです。
僕の最初のコールドコールは、Civil Procedureの授業でした。
この授業では、授業の最初に当てられる人の名前が読み上げられます。
そこで読み上げられなければ後は適当に聞いておくだけ、名前が読み上げられたら緊張感を持って授業を受けなければならない。
そんな授業でした。
そして、ある日、僕の名前が読み上げられました。
ついにきたか。
一応予習はちゃんとしているので、質問さえわかれば大丈夫なはず。
そう思っていました。
結果はというと、大失敗しました。
恥ずかしながら、教授の質問が全くわかりませんでした。
一旦聞き返して、教授がもう一度質問を言ってくれたのですが、それでもわかりませんでした。
教室が沈黙に包まれる中、JDの学生が「あいつわかってないのか?」みたいな感じでこっちを見てきてとても辛かったです。
見かねた教授が「君はLLMの学生だよね?どこの国から来たの?」と助け舟を出してくれて、ようやくその場を乗り切ることができました。
民事訴訟において当事者が提出した証拠を裁判官がどのように扱うことができるかということがテーマだったのですが、質問の内容に直接答えるのではなく、日本ではどのようなプラクティスになっているかを質問することで許してもらえたという感じです。
これは非常に辛い経験でした。
他の生徒に対する質問はちゃんと聞き取れていたのに、自分の質問は聞き取れなかったわけです。
おかげで長い時間沈黙することになってしまい、教授に対して申し訳ないことをしたなと反省するばかりです。
最近はちょっと成長しています
これは一番ひどかったケースなので、その後は改善しつつあります。
他の授業では沈黙するということはなく、何かを喋り教授に誘導してもらいながらなんとか答えていくというスタイルで乗り切っています。
さすがに他の留学生のようにしっかりと受け答えするレベルにまではまだ達していませんが、少なくともみんなの邪魔をするレベルからは脱することができたという感じです。
今は秋学期が終わり、冬学期に入っていますが、ここまで来ると積極的に議論を進められるレベルまでとは言わないまでも、授業に貢献するくらいまでは達しているかなという印象です。
今はBlockchainのセミナーを受けていますが、これは20人の少人数形式の講義で、指定された資料を読んできて、教授と生徒間でディスカッションする形で進めていきます。
授業までに、Canvasと呼ばれるサイトに授業のテーマに関する質問を投下し、その意図を講義中にみんなの前で説明したり、Student Readingという形で新聞記事をピックアップし、講義中に15分ほどその内容についてディカッションをリードしたりといったことをします。
週末に僕が投下した質問に対して4人の生徒から返事をもらったり(これは数ある質問の中で最多の返答数!)、トランプ新政権が暗号資産業界に与える影響について論じた記事をピックアップしてそのディスカッションをリードしたりといったことができるようになりました。
少しずつではありますが、進歩しているなと感じています。
結論:まだまだ英語力は足りないです
いろいろ書きましたが、やっぱり英語力足りないなーと実感する毎日です。
このまま日本に帰っても英語で勉強してきましたって自慢できねえよ、、、と不安になる日々です。
英語が完璧に聞けるようになったわけではないし、発音も日本人英語のままです。
留学に行ったら英語ペラペラになれるぜ!
そんな幻想を抱いていましたが、今のところ叶う気配はありません。
強化された部分もあるっちゃある
逆にリーディングやライティングは大きく強化された気もします(これらはもともと日本人が比較的強い分野ですが)。
予習という形で大量の英文を読まされますし、試験は当然英語なので英文を書く機会も多いです。
また、せっかくアメリカにいるのだからということで洋書を読む機会も増えました。
家の近くに図書館があるので、家には常時10冊以上の洋書が備えられています。
スピーキングとリスニングですねー課題なのは。
とりあえず量をこなすしかないなと思います、本当に。
日常生活はもっと大変
また、授業だけでなく日常生活も大変です。
というより、日常生活の方が大変です。
大学の中にいると、教育をちゃんと受けた人同士での会話なので、かなり英語が綺麗です。
ところが、街に出るとちゃんと教育を受けていない人もいたり、ネイティブではない人もたくさん働いているわけで、みんながみんな綺麗な英語を話すわけではありません。
スーパーの店員の言っていることなど、最初は全くわかりません。
彼らは顧客に対して毎回同じことを喋っているので、慣れてしまって自然と早口になっています。
物を買うのも、銀行口座を開けるのも苦労します。
電話は一番大変です
さらに大変なのが、電話。
これはマジで無理です。
通信状況が悪い中で早口で喋られると意味不明です。
留学生のように市民権がない人は大体ネットで簡単に手続きすることはできず、電話で手続きを進めなければいけません(ネットや電気の開通など)。
相手の言っていることはわからないし、手続きを進めているかと思ったら余計なオプションを入れようとして追加でお金を取ろうとしてきたりですごくストレスが溜まります。
日本で勉強している英語って本当に綺麗な英語ばかりなんだなーと思います。
実戦で使えるレベルではないものがほとんどですね。
こればっかりは現地に来て体当たりで学んでいくしかないんだろうと思います。
終わりに
そんなこんなで、留学の英語事情について話してきました。
まとめると、「英語の要件を満たしても、最底辺の英語力」ということです。
英語のレベルでは、街にいるホームレスにすら負けます。
なんでこんな奴がアメリカにいるんだ?みたいな目で見られることもしょっちゅうです。
それでも大学はなんとかなるんだから、上手くできてますよね。。
シカゴ大学を卒業しているんだから、俺は超エリートだぜ!とは口が裂けても言えません。
普通は超エリートなんでしょうけどね。
いろいろ書きましたが、日本ではできない経験をできていることは確かなので、これからもいろいろ失敗して学んでいこうと思います。
ゆっくりではありますが成長していることは確かなので、アメリカにいるうちに英語をどんどんレベルアップさせていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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プロフィール
Ryo
こんにちは、Ryoといいます。 このブログは留学記です。 このブログのテーマは、『日本にいたらできないようなチャレンジをする』こと。 留学で経験したこと、考えたこと、感じたことをレポートします。 このブログの目的は3つあります。 人脈を増やすこと 学んだことをアウトプットすること ブログを継続すること このブログが少しでも皆様の役に立ってくれたら幸いです。