- 2024年12月21日
こんにちは、Ryoです。
今回は、マラソンについて書いていきます。
留学は、日本から離れて他国で生活できる貴重な機会です。
この機会にぜひ世界のマラソンにチャレンジしてほしいと思います。
この記事では、世界最高峰のマラソン大会であるワールドマラソンメジャーズのエントリー方法について解説します。
注意しなければいけないのは各マラソンの申込期間です。
ワールドマラソンメジャーズの申込期間は非常に短く、この機会を逃すと大会に参加できません。
日本にいる間にエントリーをしないといけない場合もあるので、見逃さないようにする必要があります。
私自身、シカゴマラソンの申し込みを逃して非常に悔しい思いをしました。
シカゴについてマラソンのことを知っても時すでに遅く、沿道で応援することしかできませんでした。
これを読んでいる方には同じような思いをしてほしくないと願っています!
こればっかりは事前に知っておかないとどうしようもないので、留学準備のTo doリストに忘れずに加えておくようにしましょう!
マラソンを走るメリット
そもそも、なんで留学中にマラソンなのと思う人もいるかもしれませんが、留学中にマラソン大会に出るメリットはかなりあります。
私が考えるメリットは以下です。
思い出になる
まずはなんと言ってもこれでしょう。
留学中にマラソンに参加することでかけがえのない思い出を作ることができます。
特にワールドマラソンメジャーズは、すべてのマラソンを完走するとHPに名前と記録が掲載されるため、マラソン大会への参加だけに旅をする人がいるほど有名な大会です。
留学に来たついでに参加できるならそれはもう最高のことです。
マラソンは現地に住む人にとっても特別なイベントなので、街をあげてランナーを応援します。
私も朝早くから沿道に応援しに行きました。
マラソン後数日間は、ランナーが完走メダルを首からかけて街を観光し、街の人から「Conglobulations!」と言われている光景を何度も目にしました。
健康になる
一度参加が決まれば、それに向けて練習することになりますから、ランニング習慣をつけることができます。
日々のランニングを継続することで、健康的な身体を身につけることができます。
アメリカやイギリスでは、日本に比べて医療費がとても高いです。
そのため、留学中できるだけ病院にお世話にならないということが留学費用を節約する上でとても重要になります。
一説では、アメリカで運動する人が多いのは、病院の費用が高すぎるからだと言われています。
そもそも病気になるならないの前に、健康を崩してしまうと留学生活そのものが楽しめません。
健康で元気に留学生活を過ごすためには、運動の習慣をつけることが一番です。
そのためにも、マラソンは良いモチベーションになるはずです。
費用が抑えられる
さらに、参加のための費用が抑えられるというのも大きなメリットです。
日本から海外のマラソンに参加するとなると、飛行機や宿泊費にかなりの費用がかかります。
留学生であれば現地で生活しているわけですから、マラソン参加のために余計な支出をする必要がありません。
これらの費用を抑えられるのは大きなメリットです。
スケジュールに悩まない
海外マラソン参加のためには、費用だけでなく時間も必要です。
社会人として働いていると、休暇を取るだけでも苦労するでしょう。
日本で働いているよりも、時間のある留学生の方がはるかに参加しやすいはずです。
記録が狙いやすい
最後に、記録が狙いやすいというメリットもあります。
日本からマラソンに合わせて参加するとなると、現地で時差ボケに悩まされることになります。
マラソンに集中できるプロならともかく、アマチュアランナーで時差ボケ解消までの時間を含めて現地入りすることはほぼ不可能に近いと思います。
人間の身体は、基本的に1日1時間しか体内時計のズレを解消することができません。
時差ボケに悩まされないで走れるというのは相当なアドバンテージになり、大会にただ参加するだけでなく、記録を狙って走れるようになります。
私がアメリカ入りしたのは、デューク大学のサマースクールに参加した時ですが、その時にひどい時差ボケに悩まされました。
日本との時差は13時間でしたが、時差ボケが治るまで2週間かかりました。
時差ボケが残っていると、ひどい倦怠感を感じながら生活しなければならず、かなり辛いです。
ワールドマラソンメジャーズとは
次に、マラソンワールドメジャーズについて見ていきましょう。
ワールドマラソンメジャーズとは、世界のマラソン大会でのポイントを競う陸上競技のシリーズのことを指します。
対象レース
対象となるレースは以下のレースです。
- 東京マラソン(3月上旬)
- ボストンマラソン(4月中旬)
- ロンドンマラソン(4月下旬)
- オリンピック(4年に一度、8月)
- 世界陸上選手権(2年に一度、8月)
- シドニーマラソン(2025年以降)
- ベルリンマラソン(9月下旬)
- シカゴマラソン(10月上旬)
- ニューヨークシティマラソン(11月初旬)
オリンピックと世界陸上選手権は毎年開催されるわけではなく、また参加者も限られていますから、市民ランナーにとっては、これらを除くマラソンの参加・完走が目標となります。
ワールドマラソンメジャーズの歴史
もともと、ワールドマラソンメジャーズはボストンマラソン、ロンドンマラソン、ベルリンマラソン、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソンの五大マラソンとして始まりました。
現在は、アメリカの製薬会社アボット・ラボラトリーズがLeading Sponsorのため、Abbot World Marathon Majors(AbbottWMM)と呼ばれています。
その後、2013年から東京マラソンが加わり、世界六大マラソンとなりました。
2025年8月からシドニーマラソンが加わり、世界七大マラソンとなることが決まっています。
また、ケープタウンと上海も今後ワールドマラソンメジャーズに加わる可能性があります。
2024年12月現在では世界六大マラソンですから、すべてのマラソンを完走すると、Six Star FishersとしてHPに名前と記録が掲載されます。
参加方法
それでは、それぞれのマラソンの参加方法を見ていきましょう
開催スケジュール順に紹介していきます。
東京マラソン
公式サイトはこちら
3月第一日曜日
以下の4種類があります
チャリティランナー:
10万円以上の寄付が必要、申込みは前年6月末頃
準エリート:
日本陸連に登録し、陸連が定める参画資格を満たす必要がある、申込みは前年8月初旬
ONE TOKYOプレミアムメンバー:
年会費5,500円、抽選回数が増えるため一般申込よりも優遇されている、申込みは前年8月初旬
一般申込:
倍率は約12倍、申込みは前年8月中旬頃
国内16,500円、海外160ドル
留学しているのであれば、東京マラソンは候補に入らないでしょうが東京マラソンも世界的なマラソン大会です。
日本人として一度は走って見たいと思っている人も多いのではないでしょうか。
当選確率を高めるためにもONE TOKYOプレミアムメンバーにはなっておきたいですが、確実に走りたいならチャリティ枠がいいのかもしれません。
ボストンマラソン
ボストンマラソンは1897年に第1回大会が開催され、世界最古のマラソンとして知られています。
基準タイムが設けられているのが特徴で、これをクリアするのがなかなか大変。
周回や往復ではない、折り返しのないコースが特徴です。
公式サイトはこちら
4月第三月曜日
基準タイム(Qualifying Time)をクリアしていること
エントリータイムは公式サイトで確認できますが、以下の通りです。
年代 | 男性 | 女性(およびノンバイナリー) |
18-34歳 | 2時間55分00秒 | 3時間25分00秒 |
35-39歳 | 3時間00分00秒 | 3時間30分00秒 |
40-44歳 | 3時間05分00秒 | 3時間35分00秒 |
45-49歳 | 3時間15分00秒 | 3時間40分00秒 |
50-54歳 | 3時間20分00秒 | 3時間50分00秒 |
55-59歳 | 3時間30分00秒 | 4時間00分00秒 |
60-64歳 | 3時間50分00秒 | 4時間20分00秒 |
65-69歳 | 4時間05分00秒 | 4時間35分00秒 |
70-74歳 | 4時間20分00秒 | 4時間50分00秒 |
75-79歳 | 4時間35分00秒 | 5時間05分00秒 |
80歳以上 | 4時間50分00秒 | 5時間20分00秒 |
前年9月上旬〜中旬
- 申告するフルマラソンの完走タイムはネットタイム
- 対象となるレースは期限があります(2025年大会への参加であれば、2023年9月1日以降のレースが対象)
- 大会当日の年齢を基準として年齢カテゴリーが区分されます
- 基準タイムをクリアしていても、年代・性別ごとに設けられた定員数よりも応募者が多い場合は、申告タイムの速い順に出走権が与えられます。
ボストンは一度行ったことがありますが、街並みが綺麗ですよね。
折り返しのないコースというのが魅力です。
ぜひ走ってみたいところですが、基準タイムがなかなか厳しいですね。
ロンドンマラソン
ロンドンマラソンは、ロンドンのど真ん中を走る、言わずと知れた超有名マラソン大会です。
1981年に第1回大会が開催され、毎年開催されています。
公式サイトはこちら
4月第三日曜日
以下の3種類があります。
抽選枠:
倍率は30倍以上、ワールドマラソンメジャーズの中でも最も抽選が厳しいレースと言われています。
チャリティ枠:
2,500ポンド以上の寄付金が必要
公認マラソンツアー枠:
旅行代理店が企画する公認のツアーに参加する方法、一人100万円〜が相場です。
前年4月後半頃
英国在住者:69.99ポンド
英国街在住者:120ポンド+26ポンド
一般参加できれば一番いいのですが、倍率が高いのが難点ですね。
確実に参加するのであればチャリティ枠や公認ツアーを利用することになりますが、かなりの出費を覚悟する必要があります。
ベルリンマラソン
ベルリンマラソンも、ベルリンという都市の中を走ることができるので、走りながら色々観光名所を見ることができます。
1974年に第1回大会が行われています。
平坦なコースのため、記録が出やすいとされています。
公式サイトはこちら
9月最終日曜日
以下の3種類があります。
抽選枠:
倍率は約3倍、制限時間は6時間15分
保証枠:
基準タイムをクリアしていれば出走権が確約
マラソンツアー枠:
旅行代理店が企画する公認のツアーに参加する方法、一人70万円が相場です。
チャリティ枠:
一応ありますが、パートナー企業・団体に受け入れてもらう必要があり、現実的ではありません。
保証枠の基準タイムは以下の通りです。
年齢 | 男子 | 女子 |
18-44歳 | 2時間45分00秒 | 3時間10分00秒 |
45-59歳 | 2時間55分00秒 | 3時間30分00秒 |
60歳以上 | 3時間25分00秒 | 4時間20分00秒 |
前年10月中旬〜11月中旬頃
200ユーロ
倍率がそこまで高くないので、応募してみるのは悪くないと思います。
イギリスなどヨーロッパに留学した人であれば考えてみてもいいかもしれません。
シカゴマラソン
我らがシカゴマラソン。
1977年に第1回大会が行われています。
平坦な高速コースで男子(2:00:35)、女子(2:09:56)ともに世界記録はシカゴマラソンで出ています!
公式サイトはこちら
10月第二日曜日
以下の3種類があります。
抽選枠:
倍率は2倍、特に制限時間はないようです。
基準タイム枠:
基準タイムをクリアすれば出走権が確約
マラソンツアー枠:
旅行代理店が企画する公認のツアーに参加する方法、一人50~100万円が相場です。
基準タイムは以下の通りです。
基準期間内のUSATF(全米陸上競技連盟)、IAAF(国際競技連盟)、または同等の機関が認定した大会で基準タイムをクリアしたことを証明する必要があります。
年代 | 男性 | 女性(およびノンバイナリー) |
16-34歳 | 2時間55分00秒 | 3時間25分00秒 |
35-39歳 | 3時間00分00秒 | 3時間30分00秒 |
40-44歳 | 3時間05分00秒 | 3時間35分00秒 |
45-49歳 | 3時間15分00秒 | 3時間45分00秒 |
50-54歳 | 3時間20分00秒 | 3時間50分00秒 |
55-59歳 | 3時間30分00秒 | 4時間00分00秒 |
60-64歳 | 3時間45分00秒 | 4時間15分00秒 |
65-69歳 | 4時間00分00秒 | 4時間30分00秒 |
70-74歳 | 4時間15分00秒 | 4時間45分00秒 |
75-79歳 | 4時間30分00秒 | 5時間00分00秒 |
80歳以上 | 4時間50分00秒 | 5時間20分00秒 |
前年10月中旬〜11月中旬頃
米国居住者:245ドル
米国外居住者:255ドル
一度シカゴで応援したからという個人的な感情もありますが、シカゴマラソンは本当におすすめです。
私自身何度もシカゴの街でランニングしていますが、とにかく平坦です。アップダウンが全くありません。
倍率も低く、狙い目だと思います。
シカゴマラソンの時期はそこまで寒さも厳しくないので、観光にもぴったりです。
ニューヨークシティマラソン
最後にニューヨークシティマラソンです。
1970年に第1回大会が開催されました。
ニューヨークを走り、マンハッタンでゴールするというのは、ランナーにとっていつかは走って見たいコースですね。
公式サイトはこちら
11月第一日曜日
以下の3種類があります。
抽選枠:
倍率は6倍、制限時間は6時間15分
基準タイム枠:
基準タイムをクリアすれば出走権が確約
マラソンツアー枠:
旅行代理店が企画する公認のツアーに参加する方法、一人50~100万円が相場です。
基準タイムは以下の通り(公式サイト)。
男女年代別に大会が設定する基準タイムをクリアし、大会事務局に承認してもらえば出走権が得られます。
男子
年齢 | フルマラソン | ハーフマラソン |
18-34歳 | 2時間53分00秒 | 1時間21分00秒 |
35-39歳 | 2時間55分00秒 | 1時間23分00秒 |
40-44歳 | 2時間58分00秒 | 1時間25分00秒 |
45-49歳 | 3時間05分00秒 | 1時間28分00秒 |
50-54歳 | 3時間14分00秒 | 1時間32分00秒 |
55-59歳 | 3時間23分00秒 | 1時間36分00秒 |
60-64歳 | 3時間34分00秒 | 1時間41分00秒 |
65-69歳 | 3時間45分00秒 | 1時間46分00秒 |
70-74歳 | 4時間10分00秒 | 1時間57分00秒 |
75-79歳 | 4時間30分00秒 | 2時間07分00秒 |
80歳以上 | 4時間55分00秒 | 2時間15分00秒 |
女子及びノンバイナリー
年齢 | フルマラソン | ハーフマラソン |
18-34歳 | 3時間13分00秒 | 1時間32分00秒 |
35-39歳 | 3時間15分00秒 | 1時間34分00秒 |
40-44歳 | 3時間26分00秒 | 1時間37分00秒 |
45-49歳 | 3時間38分00秒 | 1時間42分00秒 |
50-54歳 | 3時間56分00秒 | 1時間49分00秒 |
55-59歳 | 4時間10分00秒 | 1時間54分00秒 |
60-64歳 | 4時間27分00秒 | 2時間02分00秒 |
65-69歳 | 4時間50分00秒 | 2時間12分00秒 |
70-74歳 | 5時間30分00秒 | 2時間27分00秒 |
75-79歳 | 6時間00分00秒 | 2時間40分00秒 |
80歳以上 | 6時間35分00秒 | 2時間50分00秒 |
前年10月中旬〜11月中旬頃
315ドル
なんといってもニューヨークを走れるのがいいですね。
ニューヨークにある大学のLLMに行かれる人は多いと思うので、ぜひ走っていただきたいです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
LLM生の場合はアメリカとイギリスに行く人が多いと思います。
アメリカならシカゴマラソンとニューヨークシティマラソン、イギリスならロンドンマラソンかベルリンマラソンというところですかね。
倍率的に狙い目なのはシカゴマラソンかベルリンマラソンでしょうか。
留学した方はぜひチャレンジしていただきたいと思います。
それぞれのところで申込期限を書きましたが、10月から11月に申込期限が集中しています。
ちょうど各大学に出願を送っている時期かもしれませんが、もし出走を検討している場合は忘れずに申し込みを行なっておくようにしてください。