- 2025年2月15日

こんにちは、Ryoです。
僕には、アメリカに来てからも何度も読み返している本があります。
それが、岩瀬大輔さんの書いた『金融資本主義を超えて 僕のハーバードMBA留学記』(以下、「ハーバードMBA留学記」)です。

岩瀬大輔さんのことは知っている人も多いかと思いますが、ライフネット生命の創業者です。
現在はベネッセコーポレーションの社長でもあります。
そんな岩瀬さんはハーバードビジネススクール(MBA)に留学しています。
その時に書いていたブログ「ハーバード留学記」が好評を博し、書籍化したのが上記の「ハーバードMBA留学記」です。
MBAに行く人だけでなく、LLMを含む留学予定者にはぜひ読んでいただきたい本です。
書籍には掲載されていない内容もあるので、ブログも併せて熟読することをお勧めします。
僕が初めて岩瀬さんのことを知ったのは、司法試験の受験生時代です。
当時大学在学中の司法試験合格を目指して勉強していたのですが、同じことをやった人がいないかと調べていた時に、岩瀬さんに辿り着きました。
岩瀬さんは東大在学中に司法試験に合格した後、弁護士にはならずにボストンコンサルティングに入社しています。
以来、岩瀬さんは僕の憧れの存在になり、大学4年生で司法試験に合格したとき、これで少しは彼に近づけたと嬉しかった記憶があります。
しかしながら、岩瀬さんと同じように弁護士にならないという選択肢は取らず、普通に弁護士として働くことになりました。
時は経ち、僕も留学を考えるようになりました。
留学情報をいろいろ調べているうちに、「ハーバード留学記」に巡り合いました。
読んでいくと、なんと著者は岩瀬さん。
忙しい中ブログを書き続け、その上MBAを上位5%の成績で卒業しています。
ブログも好評を博し、書籍化までしたほか、このブログが呼び水となってライフネット生命の創業者に名を連ねることになります。
こんなことまでやっていたのか。
起業家として活躍するに至ったのは、MBAの勉強だけでなく、ブログを書くという地道な活動があってこそだったのかということを知ることになりました。
ただ留学するだけでは、到底彼に追いつくことはできないだろう。
自分もなんらかの形で情報を発信しなければならない。
すぐさまブログを開設することにしました。
ちなみにですが、僕の事務所でパートナーとなった弁護士も留学時代にブログを書いていました。
自分が留学した当時、留学に関する情報がほとんどなかったから、自分が留学情報を発信しよう。
そう思い、忙しい留学と現地出向の合間を縫って、ブログを書き続けたそうです。
外資系事務所というのは、グローバルな観点でこの人がパートナーに相応しいかを判断します。
世界中の優秀な弁護士との競争を勝ち抜かないといけませんから、パートナーになる大変さは尋常ではありません。
そういうものすごいことをやってのける人は、やっぱり留学生活でも足跡を残しています。
ボストンコンサルティングに勤めた後、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティを経て、岩瀬さんはMBAに留学することになります。
未だ弁護士しか経験していない僕とは、すでに大きな差がついてしまっていると薄々感じてはいましたが、留学に行き、その差はとんでもなく大きくなっていることに気づきました。
「ハーバード留学記」には、岩瀬さんがどういう大学院に出願し、どこに受かっただとか、留学準備に役立つことは書いてありません。
そうではなく、留学中に何をすべきかということが書いてあります。
岩瀬さんがやったことと同じことが自分にできるか、という視点でブログを読めば、その凄さに気づくと思います。
学級委員長に立候補したり、授業中に鋭い発言をしたり、NPOの理事会に参加したり、Japan Tripを企画したり。
どれをとっても簡単に真似できることではありません。
留学に行って、何をすべきか。
留学に行く人ならば誰でも考えることだと思いますが、僕も毎日のように自分に問い続けています。
そうした中、最近「ハーバードMBA留学記」を読み返していて心に刺さったのが以下の文章。
二千万円近いカネを払ってビジネススクールに留学する意味があるのか?この質問は、多様なキャリアパスが求められる最近になって、多くの二十代、30代のビジネスパーソンが直面するものであり、キャリア系の媒体ではよく議論されている。
ハーバードMBA留学記より、下線部はブログ筆者
(中略)
意味がある、ない、どちらの立場を擁護することも理論的には可能なのだが、自身の二年間の留学体験を踏まえて言えば、それは「その人次第」の一言に尽きる。日頃から多くのことを得たいと貪欲である人であれば、異国の地で過ごす留学生活で多くのことを吸収し、ますます強くなって帰ってくるだろうし、どちらかというと積極性や創造性に欠ける人であれば、どんなに良い学校に行っても、さして学ぶこともなく、どこか物足りない思いで帰ってくるだろう。
つまり、留学生活を充実させるためには積極性と創造性が大事だということです。
少なくとも、秋学期までの僕は積極性や創造性に欠ける人間でした。
学校が自分に何かを教えてくれるはず、という受け身の姿勢で自分からその世界を広げるようなことをしませんでした。
このまま日本に帰ったとして、自分は成長したと言えるだろうか。
そんなことを考えながら、悶々としていました。
しかし、この文章を読んでみて、問題があるのは学校のカリキュラムではなく、自分の消極的な態度にあると気付かされました。
学校の授業だって日々問題意識を持って取り組み、自分の考えと教授や他の生徒の考えを比較することで、自分の考えを客観視することができます。
学校の授業がつまらないと考えるのであれば、自分から興味の幅を広げていけばいいのです。
他の分野を勉強するのもいいし、なんなら気の合う友達を見つけてビジネスを考えるのもいいかもしれません。
やろうと思えばなんでもできる。
そんな自由さこそが留学の最大の魅力です。
一度きりしかない留学人生、それを自らの消極性によって無駄にしてしまうことが最大の損失と言えるでしょう。
想像力によって、留学の可能性を広げていかないといけないんだ。
そう気づくことにより、行動の幅が大いに広がりました。
- 図書館に行って、興味のある分野の本を読みまくる。
- 行きたかった場所に旅行に行く。
- 勇気を出して教授に質問してみる。
- 会いたかった人に会いに行く。
学校のカリキュラム・授業にとらわれる必要はありません。
積極的に色々なことにチャレンジするのが大事です。
冬学期の最中ではありますが、春学期の授業を考える時期になりました。
春学期は、コンピューターサイエンス学部の人と一緒に授業を受ける法とコンピューターの講義があります。
元々プログラミングは好きでしたし、何よりプログラマーの学生と友達になれるということが魅力的で、是非ともこの授業にチャレンジしたいと思っています。
可能性を広げるための授業としては、最も自分に合っていると感じています。
自分が本当にやりたいことをやれているのか。
この質問に答えるのは簡単です。
18歳の自分は、今の自分を見てかっこいいといってくれるだろうか。
この質問に常にyesと答えられればいいのです。
岩瀬さんのように、自分も何か大きなことを成し遂げたい。
そういう気持ちがある一方で、自分には岩瀬さんのような経験や知識がないと思い足踏みしてしまいます。
いくら後悔しても過去を変えることはできませんから、何かを変えたいならこれからの行動を変えていくしかありません。
どれだけ大変でも、学んだこと、気づいたことをブログにアウトプットしていかないと、その差はどんどん広がっていくだけだ。
これ以上差を広げるようでは、これからの自分にもう未来はない。
その思いが、僕にブログを書く力を与えてくれます。
とにかく、自分に負荷をかけ続ける。
どれだけ辛くても、この1年だけは必死で頑張る。
30歳の誕生日に決意したことです。
まだまだ自分の描いていることの半分も達成できていません。
このブログにも、書かなければいけないことがたくさんあります。
学んだこと、アウトプットしないといけないことがもっともっとある。
ひたすらにアウトプットし続けて、何か形に残すこと。
それができた時、初めて留学生活を振り返ることができると思っています。
30歳にもなって何もできていない自分に守るものなんてないんですよ。
もっと攻めた人生を送るべき。
攻めて攻めて、これでもかというくらい攻めて初めて、これで良かったのかと自分を振り返ることができる。
20代は、人生に攻めが足りなかった。
これが最大の後悔です。
これ以上後悔することは嫌なので、30代の人生は攻めて攻めて攻めまくります。
頑張れ、自分!

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プロフィール

Ryo
こんにちは、Ryoといいます。 このブログは留学記です。 このブログのテーマは、『日本にいたらできないようなチャレンジをする』こと。 留学で経験したこと、考えたこと、感じたことをレポートします。 このブログの目的は3つあります。 人脈を増やすこと 学んだことをアウトプットすること ブログを継続すること このブログが少しでも皆様の役に立ってくれたら幸いです。