憧れの先輩がスターに!シカゴ公演で感じた圧巻のパフォーマンス

憧れの先輩がスターに!シカゴ公演で感じた圧巻のパフォーマンス

中学2年生の冬、我が中学校は駅伝大会のためのドリームチームを結成した。

それは陸上部の大会なので、通常であれば陸上部の長距離部員がチームを組んで出場します。

しかし、僕たちの中学校は人数が足りず、ほかの部活からエースを呼んでくることにしました。

サッカー部のエース、ソフトテニス部のエース、野球部のエース、バレー部のエース。

とにかく運動神経がいいやつを集めてきて、最強のチームを作ろうじゃないかというのが陸上部の顧問の考えでした。

当時僕は2年生でしたが、僕も走ったかは正直なところ覚えていません。

僕は短距離だったので、普通なら走らないと思うのですが、当時は陸上部とサッカークラブを掛け持ちしていたので、ある程度長い距離を走ることもできました。

この話を覚えているくらいだから、走ったような、、気がします。

なぜ今になってこんな話をするかというと、ドリームチームのメンバーの一人とシカゴで再会することになったからです。

それも想像もしない形で。

その時の話です。

野球部の先輩がダンブグループのボーカルに!?

〇〇君って知ってるか?
昔、中学校でお前の一つ上だったそうなんだが。

いきなり父からLINEが来た。

どうやら、とあるダンスボーカルグループのメンバーの一人が僕の中学校の先輩らしく、父に会った際その話をしてきたらしい。

名前を聞いて、すぐに思い出した。

ああ、〇〇さんね。
もちろん覚えてるよ。
ずっと野球部だったけど、駅伝の時だけ助っ人できてた。

写真も見せてもらったが、ダンスボーカルグループのメンバーらしく、端正な顔立ちですらっとした長身が印象的だった。

昔の面影が残っていると言われればそういう気もするが、何しろ僕が覚えているのは野球部時代の坊主姿だ。

一際人懐こい笑顔が印象的で、部員からも信頼されている野球部の中心的存在だった。

運動神経も抜群で、下級生の僕たちにとって憧れの存在だった。

そんな彼が駅伝チームに加わってくれることは僕たち陸上部にとって非常に心強く、みんなで喜んだことを覚えている。

しかし、そんな彼が今やダンスボーカルグループのメンバーになっているとは。

調べてみると、3歳からダンスをやっており、中学校まで神楽を習っていたらしい。

その後、今のメンバーとグループを結成した後、4年後にメジャーデビュー。

俳優としても舞台や朗読劇に出演するほどになっている。

運動神経抜群のスポーツマンだと思っていたけど、こんな一面もあったのか。

彼の地道な努力がこうして身を結んでいることが嬉しくなると同時に、メジャーデビューを飾り華々しく活躍している姿を見ると、ずいぶんと差がついてしまった気もして悲しくなる。

父との会話はそこで終わったのだが、インスタグラムで調べてみると彼のアカウントが出てきたのでとりあえず彼とそのグループをフォローしておいた。

北米ツアーでシカゴに来ると知り、チケットを購入

数日後、そのグループから告知があり、なんと2025年に北米ツアーを開催するとのこと。

2週間かけて、カナダ、アメリカ、メキシコでツアーをするらしい。

調べてみると、なんとシカゴにもやってくる!

先輩に会えるじゃないか。

思いがけない再会の可能性に胸が躍り、すぐさまチケットを買うことを決意した。

メジャーデビューしたグループといっても、さすがにシカゴのチケットがすぐに売り切れることはないだろうと思いつつも、売り切れてしまったらまずいので発売日に速攻でチケットを購入した。

もちろん、普通のチケットではなく、グループメンバーと写真を撮れるVIPチケットだ。

母親が年末にシカゴに来ることになっていたのだが、その時に地元のご当地キャラクターがプリントされたタオルを持ってきてもらった。

シカゴに来て、まさか地元のキャラクターを見せられるとは思わないだろう。

これで準備は整った。

迫り来る再会にワクワクが止まらなかった。

ドキドキしながらライブ会場へ

ライブの開始は夜6時半。

VIPチケットを持っていると、5時半から入場できるのだが、あいにくその日は6時までブロックチェーンの授業。

どれだけ急いでも、会場まで1時間はかかる。

グループのメンバーと写真を撮るのが最初だったらどうしよう。

お金が無駄になることは仕方ないのだが、話す機会が失われてしまったらそれは残念。

結果的にはグリーティングは最後だったので焦ることはなかったのだが、いかんせん僕はこういったアーティストのライブに参加した経験がないので不安だった。

ブロックチェーンの授業が終わった後、急いでUberに飛び乗った。

どうやら会場にはラップトップを持ち込めないらしいので、一旦家に帰り荷物を置いていく。

最小限の荷物だけを持って、再びUberで会場まで移動した。

アフガニスタン人のドライバーとアメリカでのワークライフバランスについて話すこと10分、ついに会場に到着した。

会場に入ると、すでにライブは始まっており、会場は熱狂の渦に包まれていた。

会場は思ったより広く、アーティストのすぐ近くで立って楽しめるエリアと座ってスナックを食べながら鑑賞できるエリアに分かれていた。

思ったより、人が入っているな。

入ってすぐ、そう感じた。

ざっと見て、100人以上は入っている。

異国の地で、これだけの観客を集められることが、まずすごい。

シカゴに約半年住んでいても、今から100人集めることはできない。

それを彼らは、いきなりシカゴに来てやっている。

もちろん、観客のほとんどはアメリカ人だ。

ちらほら日本人も見かけたが、アメリカ人だけで100人集めていることになる。

会場ではアーティストと観客の距離がすごく近く、手を伸ばせば触れてしまいそうな距離で応援できる。

歌の合間には、グループと観客の間のやり取りがある。

彼らも英語が得意なわけではなく、辿々しい英語で観客とコミュニケーションを取っているのだが、逆にそれが凄さを感じさせる。

英語が喋れないからアメリカでは歌わないではなく、英語ができなくたってアメリカで歌うということなのだ。

英語ができないかというと全くそんなことはなく、英語でアメリカ人の笑いまで取るのだから恐れ入る。

僕だって英語で気の利いたことはまだ言えないのに。

彼らの姿を見て、不可能はないと思うと同時に自分はまだまだだなと思い知らされた。

先輩と再会を果たす

その後、彼らが歌っている間、僕はいつタオルを出そうかと考えていた。

かなり距離が近いので、タオルを広げればすぐ気づくはず。

そう思って、僕はタオルを掲げた。

すぐさま、ボーカルの彼が驚いたような顔をしてこっちを見た。

なんで、そのキャラクターがここに?

歌っていた曲が終わると、歌は中断して、彼がこのタオルに触れてくれた。

Are you a Japanese?

彼の質問に、Yesと答える。

さすがにみんなの前だったので、自分の名前を言うことはしなかったが、彼と同じ中学校であることを伝えた。

これで彼と話す時間はなくても、僕のことは記憶して帰ってくれるだろう。

最低限のことはやったと思った。

1時間ほどみっちり歌ってライブは終了した。

最後は観客からアンコールを求められるほど大盛況だった。

ライブが終わると、VIPチケットを買った人たちが列になり、グループのメンバーと写真を撮った。

列に並んでいた人は40人ほどいただろうか。

アメリカ人のファンの中には、メンバーへのお土産を持ってきている人もいたり、今日が誕生日だということでメンバーから祝ってもらっていた人もいた。

そして僕の番になり、持ってきたタオルを広げながら彼らと写真を撮った。

〇〇さん、中学校で後輩だったRyoです。

僕が名前を告げると、彼はまさかという顔をした。

マジで!?
こんなところで会えるとは思ってもいなかった。
なんでここにいるの?

僕は今シカゴ大学で留学しており、父からこのグループのことを聞いてすぐさまチケットを買ったのだといった。

他のメンバーも最初は不思議がっていたが、「ああ、お前の父親俺も会ったわ」と思い出してくれた。

まさかお前がこんなところにいるとは、という感じだったのだろう。

もう少しゆっくり話せればよかったが、何せ彼らと写真を撮りたいファンの人たちがたくさんいるので、僕は会場を後にした。

できれば連絡先を交換したかったなあ。

観客が少なければもしかしたらそれくらいできるのではないかと期待したが、思ったより人が多かったためそんなことはできそうにもなかった。

しかし、中学校の先輩がメジャーデビューを果たし、シカゴという初めての土地で堂々と歌う姿にとても感動した

北米ツアーを終えたという実績は彼らをますます有名にさせるだろうし、いつの日かテレビで見る日も近いかもしれない。

先輩も頑張っているのだから、僕も頑張らなければいけない。

留学生活も半分を過ぎ、気が緩みがちだった僕にとって、もっと頑張れと彼が背中で語ってくれた気がした1日だった。

次は僕が彼に勇気を与える番だ

時を戻して、現在の僕です。

いやー、マジで感動しました。

すごいカッコよかったし、勇気づけられました。

アメリカ人100人を前にしてなんか喋れと言われても怖くてできないです。

それをすんなりとやってしまうんだから、ものすごい度胸と勇気だなと。

僕も負けていられないし、もっと努力しなければいけないと思いました。

今回は、出演者と観客という立場で僕が勇気を与えられる側でした。

次に会う時には、僕が彼に勇気を与えられる存在になれるように、留学で何かを得て日本に帰りたいと思います。

プロフィール

Ryo

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こんにちは、Ryoといいます。 このブログは留学記です。 このブログのテーマは、『日本にいたらできないようなチャレンジをする』こと。 留学で経験したこと、考えたこと、感じたことをレポートします。 このブログの目的は3つあります。 人脈を増やすこと 学んだことをアウトプットすること ブログを継続すること このブログが少しでも皆様の役に立ってくれたら幸いです。

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