- 2024年2月15日
イギリス留学のためのビザについて説明を聞く機会があったので、自分用にメモ。
Student Visa
- 6ヶ月を超えて学生としてイギリスに滞在する場合、渡航前にStudent Visaを取得する必要がある。
- Student Visaを取得するためには、進学先を決定し、大学へCASをリクエストする必要がある。
- 進学先は無条件合格(Unconditional Offer)をもらった大学から決定する必要がある。
- CASは発行の準備が出来次第、進学先から発行される(コース開始が9月末の場合、6月末以降に発行される場合が多い)
- CASを取得したら、Student Visa申請が可能になる。
渡航スケジュール
出願から渡航までのスケジュールは以下のような感じ。
- 出願
- 合格通知&受諾手続
- 無条件合格(Unconditional Offer)を取得
- CAS発行手続
- Student Visa申請準備
- Student Visa申請予約
- Student Visa申請
- Student Visa取得
- 留学保険加入手続
- 航空券購入
- 渡航
合格通知
合格通知には条件付合格(Conditional Offer)と無条件合格(Unconditional Offer)がある。
無条件合格
無条件合格は、いわゆる合格のこと。
合格までの条件がなく、Offerを受諾して学費を払えばその大学で学ぶことができる。
条件付合格
条件付合格の場合、大学から指定された条件をクリアしないとその大学で学ぶことができない。
合格者としての枠は確保されているが、条件をクリアする必要がある。
よくある条件
条件として一番多いのが英語のスコア。
入学までに定められたスコアを取得しないと入学が認められない。
英語の条件をクリアできない場合、Pre-sessional Courseというコースを受講することで入学することも可能。
Pre-sessional Courseは、無条件合格をもらっている人でも受講可能。
大学院に進学する際、合格時に大学を卒業していない場合、成績表の提出が合格の条件となることもある。
CASの取得
- Student Visaを取得するためにはConfirmation of Acceptance for Studies(CAS)を取得する必要がある。
- CASには識別番号が載っており、個人に割り当てられる。
- CASは進学先に発行してもらう必要があり、進学先に対しCAS Requestをかける。
- CAS取得のために大学から書類が届く場合があり(Pre-CAS)、その場合には記入して大学に提出する必要がある。
- 大学によっては、デポジットとして学費の1/3~1/2の支払いが求められる。
- 移民局の準備が出来次第、CASが発行される。
- 通常、コース開始日の3〜4ヶ月前に発行される。
Pre-sessional Courseには、Pre-sessional Courseのためのビザが必要。
そのため、本入学のビザと別々に取得するか、通しで取得する必要がある。
Pre-sessional Courseが2ヶ月以内の場合、大学側が認めれば、本Courseと合わせた通しのビザを取得できる。
当然のことながら、本Courseに入学するためにはPre-sessional Courseで決められた条件を達成する必要がある(Course終了後のIELTS受験、Courseの最終試験合格等)
BRPビザ(2024年12月末で終了)
イギリスのビザ制度は頻繁に変更されるため、常に最新の情報を入手する必要がある。
2024年3月現在、Student Visaを取得するためにはBiometric Residence Permit(BRP)を取得する必要がある。
BRPビザは2024年末で終了するが、取得したBRPビザは次(2025年1月以降)の制度に移行することを保証するとのイギリス政府の発表あり。
具体的な手順
BRP取得のための具体的な手順は以下の通り。
- 進学先にCAS発行を依頼
- UKVI指定のオンライン申請書を提出(申請料とNHS保険登録料をカード払いする必要がある)
- ビザ申請センター(東京または大阪)へ出頭予約し、出頭する
- 所定の審査期間を経て、パスポートへ入国許可書(Entry Clearance)が貼られる
- メール添付で、指示書(レター)が届く→必ず保管すること!
- UKVIが指定する渡航期間内に英国へ入国
- 入国から10日以内に、指定される場所(郵便局・大学等)へ行く
- BRPを取得
その他注意点
・指示書を紛失してしまうと渡航ができない。
・再発行はできるが、月単位の時間がかかる。
・受取場所が郵便局の場合、有料で他の郵便局へ変更できる。
家族帯同
配偶者及び子供(dependants)が英国に滞在するためには、Student Visaを取得する者が以下の条件のいずれかを満たさなければいけない。
- a government-sponsored student starting a course that lasts longer than 6 months; or
- a full-time student on a postgraduate level course (RQF level 7 or above) that lasts 9 months.
しかし、2024年1月以降に開始されるpostgraduate level courseを受講する場合、以下の条件を満たさないとdependantsを連れていくことができない。
- a PhD or other doctorate (RQF level 8); or
- a research-based higher degree
LLMは上記のカテゴリーに該当しないので、LLM留学をする場合、Student Visaによって家族を連れていくことはできない。
Student Visa取得の注意点
①財政証明書のルールを満たす必要がある
- 使用可能な銀行口座は本人または両親のみ
- 28日間以上、指定の金額を同一の口座に保有する必要がある
②ビザ申請は、コース開始日の6ヶ月前から可能(ただし、CAS発行後)
③オンライン申請後、東京または大阪のVISAセンターへ本人が出頭する必要がある。
④Student Visaの申請料は490ポンド。
- Healthcare Surcharge(NHS保険料)を別途支払う必要がある。
- NHSは国民保険サービスのこと。6ヶ月以上の英国滞在で登録が必須となる。
- NHSを使用するための登録料をInternational Health Surcharge(IHS)といい、NHSとの混同に注意。
- 大阪でビザ申請を行う場合、別途76.5ポンドを追加で支払う必要がある。
⑤申請後、通常10~30営業日でビザが発行される。
- 500ポンドを払えば、優先的に審査される(優先審査制度)
⑥取得後は郵送(約1700円)か出頭し受領
- 郵送だと1週間ほどかかるので、急ぎの場合出頭して直接受領するのが良い
結核検査
以下の条件に該当する場合、UK指定の医療機関で結核検査を受ける必要がある。
- 対象国に通算6ヶ月以上の滞在経験がある
- かつ、帰国後から6ヶ月が経過していない
対象国
南米、アフリカ、ロシア、アジア(日本及びシンガポールを除く)。
注意点
- 日本国内の指定医療機関は、東京都港区に1件しかない。
- 上記条件にもかかわらず、韓国やタイなど観光で2、3日滞在しただけでも検査を要求されることがあるとのこと。
- 受診にはパスポート(コピー不可)が必要。
- ビザ申請後は手元にパスポート原本がないため、該当する場合はビザ申請前に受診・診断書の入手が必要。
その他注意事項
ビザ申請期間の目安
通常申請の場合、14営業日が目安。
- ただし、例年夏は混むため、30〜40営業日ほどかかる。
優先審査の場合、7~10営業日が目安。
- 優先審査のためには、500ポンドの追加料金が必要。
- 渡航予定まで1ヶ月以内の場合、優先審査をした方が良い。
ビザの有効期間
ビザを取得したら、有効期間が現地履修期間をカバーしているかをチェック。
現地履修期間がカバーされていない場合、UKVIへ修正申請をする必要がある。
大学が発行するCASにデータミスがあることが多く、要確認。
英国生活費の目安
ロンドンの場合、1ヶ月あたり1,334ポンド
ロンドン以外の場合、1ヶ月あたり1,023ポンド
英国入国審査
6ヶ月以上の期間で大学・大学院のコースを履修する場合、e-gateを通過可能(入国審査不要)。
ただし、dependantsがいる場合はe-gateの利用不可。
入国審査を受ける場合、以下の手続きがある。
- パスポート、ビザの確認(英文残高証明書なども提示を求められる可能性あり。)
- 入国カードの記入・提出
- 指紋採取
- 入国審査官からの質問
その他情報が得られ次第、追記します。
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プロフィール
Ryo
こんにちは、Ryoといいます。 このブログは留学記です。 このブログのテーマは、『日本にいたらできないようなチャレンジをする』こと。 留学で経験したこと、考えたこと、感じたことをレポートします。 このブログの目的は3つあります。 人脈を増やすこと 学んだことをアウトプットすること ブログを継続すること このブログが少しでも皆様の役に立ってくれたら幸いです。