- 2024年3月3日
今回は、私のIELTSの勉強法を書きたいと思います。
私は、IELTSの初受験から3ヶ月でOverall 7.5を達成しました。
IELTSとの戦いの記録は下記記事をご覧ください。
そこまですごい成績かと言われるとそこまででもないかもしれませんが、IELTSを受け付けている大学院であれば、基本的に英語要件をクリアできる成績になります。
自分自身の整理も兼ねて自分がやった勉強法を書きたいと思います。
戦略編―自分のタイプを見極める
まず初めにですが、IELTSのスコアメイクをする上で大まかに2つの戦略があると考えています。
2つ目は、試験対策をしっかりして、少ない受験回数で点数を取る戦略です。
この2つのどちらでいくかをまず考えるべきだと思います。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
1つ目の戦略
メリット
- たくさん試験を受けるので、試験に慣れることができる。
- 必ずスコアが返ってくるので、モチベーションを維持できる。
- 参考書を買う必要がない。
- 短期間でスコアメイクできる。
デメリット
- お金がかかる。
- じっくり勉強時間をとることができない。
2つ目の戦略
メリット
- 受験回数が少ないので、受験料がそれほどかからない。
- 試験勉強の時間をたくさんとることができる。
- セクションごとの対策ができる。
デメリット
- 限られた試験回数の中で結果を出さなければいけない。
- スコアという形でフィードバックを受けられない。
- スコアメイクに時間がかかる。
私はどちらでいったかというと、1つ目の戦略です。
とにかく試験をたくさん受けました。
具体的には週1回を基本として、最終的には4日連続で受けたりしていました。
この戦略のいいところは、自分の試行錯誤が実際のスコアとなってフィードバックされるところです。
最終的にはIELTSという本番で得点を取ることが目標なわけですから、常にスコアという形で結果が返ってくるのはモチベーションにつながります。
私のように短期間で目標とするスコアをとらなければいけない方には特に有効だと思います。
ただ、この戦略はお金がかかります。
IELTSの試験は1回あたり25,000円強かかるので、その試験をたくさん受けるというのはそれだけでかなりの費用になります。
私は、留学に行くのはそれだけの価値があると思って出費を惜しみませんでしたが、家計への負担を考えるとできるだけ受験回数は少なくしたいと考える人も多いと思います。
そのような方は2つ目の戦略がいいと思います。
私としては、可能であれば1つ目の戦略をとる方が、目標達成の可能性は高まると考えています。
今回は、私がスコアメイクした勉強法を説明するので、基本的には1つ目の戦略に沿ってIELTSを受けていく方向けの記事になります。
1つ目の戦略をとる上で重要なポイント
なぜかというと、休日などまとまった時間が取れる日は基本的に試験を受け続けることになるので、勉強する暇がないからです。
私もIELTSの受験を始めるにあたって、市販の参考書や予想問題集を買いましたが、結局ほとんど使いませんでした。
参考書を買うにしても1冊か2冊程度に絞るべきで、それらを繰り返しつつ試験を受けていくというのが基本スタイルになると思います。
また、試験を受け続けることでかなり試験慣れすることができます。
実際、私が試験を受けた時最後の方はReadingで9点満点中8.5点をかなり安定して出すことができていました。
これはひとえに、問題慣れしてどこを見れば答えがあるかというのがわかるようになったからに過ぎません。
試験慣れして問題の解き方がわかるようになってくると、もう問題集を解く必要はないので、参考書類は不要ということになります。
特にReadingとListeningは試験慣れすることで高得点を安定して取れるようになります。
そのため、試験対策にお金をかけるならSpeakingとWritingに絞った方がいいと思います。
それでは、セクションごとに勉強法を見ていきます。
Readingの対策・勉強法
Readingは、試験を受ける(問題を解く)ことで最も点数が上げやすいセクションです。
試験慣れすることで、安定して高得点を取れるようになります。
なので、とにかく試験を受けてください。
そして、効率よく問題に解答する上で大事なのがパラグラフリーディングです。
特に覚えておいてほしいのが、
- 1つの段落に必ずどこかの設問の答えが含まれている。
- 基本的に問題は上から順に解いていくことが出来る。
ということです。
これさえわかっていれば、設問の答えが含まれている段落が予想できるようになります。
Readingは時間が厳しいので、問題文を何回も読む時間はありません。
そのため、基本的には問題文を読みながら設問を解いていくのが理想になります。
その際に、一段落読んだにも関わらず、その段落中に設問の答えを見つけることができていなければ、何かを見過ごしている可能性が高いです。
このように段落ごとに読み進めて問題を解くようにすることで、設問の解答漏れを無くすことができます。
予想問題を家で解いたりする場合でも、パラグラフリーディングを意識しながら解いていくことが重要です。
Listeningの対策・勉強法
Listeningもかなり試験慣れが重要なセクションです。
30分で4つのセクションに解答することになるのですが、問題文は1回しか読まれない上、さまざまなアクセントの英語が話されるので試験に慣れないうちはかなり難しく感じます。
また、似た発音の単語や混同しやすい単語や語句など、間違えやすいところが解答になっていることが多く、これも試験慣れしていないと解答するのが難しいです。
対策としては、試験を受けることももちろんですが、日々のリスニング対策が有効です。
私の場合は、家にいる間は基本的にBBC Newsを流しっぱなしにしていました。
Amazon Primeに加入していれば、BBC Newsチャンネルを見ることができます。
実際に海外で生活している気分になれるのでこれはおすすめです。
また、通勤時はpodcastを聞くようにしていました。
私が聞いていたのは、BBC Newsがやっている「The English We Speak」というpodcastです。
1回3分弱でネイティブがよく使うフレーズを会話形式で紹介してくれます。
これはSpeaking対策にも有効で、実際に私はpodcastで聴いたフレーズをSpeaking試験で使うようにしていました。
Podcastを聞く際には、1.5〜2倍速で聞くのがおすすめです。
最初は難しいかもしれませんが、徐々に速度を上げていけばそれなりに聞き取れるようになります。
1.5倍速でずっと聞いていれば、実際の試験問題がかなりゆっくり聞こえるようになります。
Listeningの試験前には、できるだけ速い速度でpodcastを聞くようにしていました。
そして、本番で大事なのは、聞き逃した問題は諦めて次の問題に集中するということです。
私もよくやったのですが、問題のどの部分の音声がながれているかがわからなくなると、パニックになってそのセクションの問題がほとんど解けなくなるという事態に陥りかねません。
実際に私も、音声を漫然と聞いていたらいつの間にか4つ目の解答になってしまい、1~3つ目の答えを聞き逃したことに気づき、パニックになったことがあります。
セクションごとに1,2個答えを聞き逃すのは構わないというくらいの気持ちでやるのが重要で、聞き取れなかった場合はすぐ次の問題に切り替えるというのが安定してスコアを出す上で非常に重要になります。
試験慣れしていけば答えを聞き漏らすことも少なくなるので、段々とスコアも上がっていくはずです。
Writingの対策・勉強法
Writingの試験は、Task 1とTask 2があります。
Task 2の方が得点比重が高いため、基本的にはTask 2の得点がWritingの得点になります。
そのため、大事なのがTask 1に時間をかけ過ぎないことです。
私もやってしまったミスなのですが、Task 1は一定の表現を覚えれば書けるようになるため、時間をかけて詳細に書いてしまいがちです。
しかし、Task 1がいくらできたとしてもTask 2が足を引っ張ってしまい、なかなか点が伸びないということが多かったです。
大事なのは、Writing全体でのスコアなので、Task 1をほどほどにしてTask 2に時間をかけるというのがスコアを上げるために重要です。
Task 2において重要だと思うポイントをピックアップします。
- トピックセンテンスを意識する。
- シンプルに書く(文字数が多すぎると減点の可能性が高まる)。
- 主張→理由→具体例というシンプルな内容で十分。
- 段落に内容を詰め込み過ぎない。
また、具体例を見るのも非常に重要で、ネットに参考となる解答がたくさんあるので、それを見て使えそうな部分を真似するというのが非常に大事です。
そして、何よりも言いたいのが、見直しが非常に大事ということです。
IELTSでは文法や単語の正確性も採点基準の一つなので、単語のスペルミスや文法ミス(単数と複数形の間違い等)によってバンドスコアが0.5~1.0下がります。
実際に見直しをしてみるとわかるのですが、自分が思っているより遥かに単語や文法ミスが多いです。
最後の5分は見直しの時間にできるように時間配分を考えることが大事です。
Speakingの対策・勉強法
Speakingは、普段英語を使い慣れていない日本人が非常に苦労するセクションで、実際に私も大変苦労しました。
IELTSの受験は、Speakingスコアとの戦いと言っても過言ではありません。
Speakingのスコアを上げるために重要なことは、想定される質問に対して準備することが重要で、私の場合もSpeakingの準備に試験勉強の大半を費やしました。
一旦質問を考えたら、あとはそれを覚えます。
ここはある程度割り切りが必要なところで、覚えているからしゃべれるという状態を作ることが大事です。
流暢さなども採点基準に入っているので、詰まったりしてしまうとそれで評価が下がったりもします。
あらかじめ覚えたものをしゃべることで、よどみなくしゃべることができ評価が上がると考えられます。
Speakingは3つのPartに分かれています。
Part2:トピックに対して2分間のスピーチ
Part3:Part2のトピックに関して試験官とディスカッション
Part1
Part1はシンプルに解答することが重要です。
試験官はとにかく時間を気にしているので、Part1で喋りすぎると嫌な顔をされます。
質問に対する解答+一言補足くらいでしゃべるのがいいと思います。
Part2
Part2はとにかく喋り続けることが大事です。
途中で止まっても試験官は助けてくれないので、沈黙の時間が続いてしまいます。
それ自体で大幅減点されることはないと思うのですが、試験官は受験者がある程度長く喋り続けることができるかを見ているので、作り話でもいいので何か話すことが重要です。
逆に、2分経過すると試験官が止めてきます。
この時言おうとしていたことを言えなかったと焦る必要はありません。
むしろそこでパニックになるとまずいので、切り替えて次に行きましょう。
Part3
Part3では、抽象的な質問に対して解答することになります。
Part2のトピックが旅行だったとすると、「日本人に人気の旅行先はどこか、それはなぜか」であったり、「なぜ旅行は人々に人気なのか」と言った感じですね。
これは英語の反射神経を見るための質問で、考えたことのない問いに対して瞬時に回答をまとめてそれを英語で表現できるかということが問われています。
回答は必ずしも自分の意見である必要はなく、自分が喋れること、表現できる範囲のことで回答を言えばいいと思います。
その際に大事なのは具体例を述べることです。
例えば、日本人に人気な旅行先はハワイだと解答する際に、ただそれをいうだけでなく、「実際に私の大学のクラスで投票をした際に、8割の生徒が卒業旅行先としてハワイを希望した」と言った具体例を述べると説得力が増します。
エピソードはなんでもいいので、具体例を付け加えることでスコアはグッと上がります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
いろいろ大事なことはあるのですが、とにかく一番言いたいのは試験をガンガン受けるべしということです。
問題集を解いたり、添削したりすることで点数を上げるより、試験慣れによって点数を上げる方が早く効率的だと思います。
実際に試験を受けることによって感じることもあり、それを踏まえて自分なりの戦略を立てることが非常に大事だと思います。
ここでは書ききれていないこともたくさんあるので、より詳細な内容が知りたかったり質問がある場合は、ぜひLINEにて連絡いただければと思います。
この記事を読んだみなさんの少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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プロフィール
Ryo
こんにちは、Ryoといいます。 このブログは留学記です。 このブログのテーマは、『日本にいたらできないようなチャレンジをする』こと。 留学で経験したこと、考えたこと、感じたことをレポートします。 このブログの目的は3つあります。 人脈を増やすこと 学んだことをアウトプットすること ブログを継続すること このブログが少しでも皆様の役に立ってくれたら幸いです。